犬にサーモンオイルはどのような効果があるのか

人間だとオイル=脂質は避けられる傾向にありますが、犬にとっては重要な栄養源です。
元気な犬の運動量を支えるエネルギー源になったり、皮膚や毛並みを良くしたりする効果があります。

特にサーモンオイルにはオメガ3脂肪酸が含まれ、脳機能を改善したり、アレルギーを抑えるなど非常に健康効果が高いのが特徴です。

この記事ではサーモンオイルが犬にもたらす効果について詳しく解説します。

サーモンオイルとは

サーモンオイルとはその名の通り魚の鮭から摂れる油のことです。
サーモンオイルは良質な油として人気です。
サーモンオイルにはオレイン酸などオメガ9系脂肪酸が多く含まれるほか、ドコサヘキサエン酸（DHA）やエイコサペンタエン酸（EPA）などのオメガ3系不飽和脂肪酸も多く含まれます。

メリット

サーモンオイルを摂取するとどんなメリットがあるのでしょうか。

アレルギーを抑える

アレルギーは体の免疫反応が過剰に起こり、それがもとで体に炎症が起こり発症するものです。
EPAは免疫反応を引き起す「抗原提示能」といわれる第一段階を抑え、さらに体内の炎症を引き起す物質の生成を抑えます。
豊富に含まれるEPAには、腎臓に起きた炎症を抑え、腎臓を保護する働きがあり、病状の進行を遅らせる働きがあります。
研究の過程で、EPAがアレルギー体質を改善することも報告されています。

認知症の予防

オメガ3脂肪酸は脳内のセロトニンの作用に効果があるとされています。
そのため、認知症の予防に効果があるといわれています。

皮膚や毛並みの保護

脂肪分は皮膚や毛に潤いを与え、保護する効果があります。

サーモンオイルの注意点

そんなサーモンオイルですが注意点があります。

保存に注意が必要

サーモンオイルは酸化しやすいため保存に注意が必要です。酸化してしまうと高血圧や動脈硬化の影響が心配されます。
しっかりと保存しましょう。

摂取しすぎるとカロリーが多くなる

脂肪分は1gあたり9kcalと高いので摂取しすぎるとカロリーが多くなってしまい、肥満の危険性があります。

サーモンオイルを犬に与える方法

サーモンオイルを与える方法としてはまず考えられるのは「サーモンオイルのサプリメントを与える」「生サーモンを与える」という方法です。それぞれについて解説します。

サプリメントで与える

サプリメントとして販売されているサーモンオイルを与える方法です。値段はだいたいですが1本1,000～5,000円程度で販売されています。与え方としては普段のご飯に数滴たらすといった形です。

お手軽に与えることが出来る反面、保存に注意が必要です。オイル系はきちんと保存しないと酸化し、状態が悪くなるためです。また、やはりオイルではあるため、カロリーが高いです。与えすぎると肥満の原因になるので注意しましょう。

また、粗悪なサーモンオイルもあったりするのでしっかりと見極めましょう。

生サーモンを与える

サーモンオイルに限りませんが、サプリを取るより、その成分が含まれている食材を食べるほうが良いという話があります。そのほうが自然に栄養素が摂取できるからです。
サーモンを与える際には生サーモンを与えるのが一般的です。元々、犬は生肉を食してきており、生の方が栄養をそのまま摂ることが出来るからです。しかし、やはりこちらも保存、保管に要注意です。特に生モノは傷みやすいからです。
また、生サーモンが混じることで犬が食べない、といったこともあります。

サーモンオイルが含まれるドッグフードを選ぶ

サーモンオイルを与える方法としてサーモンオイルが使われているドッグフードを使用するのは効率的な方法です。保存の問題や与え過ぎの心配がないからです（もちろんドッグフード自体与えすぎてはいけませんが）。
サーモンオイル、もしくはサーモンが使われているおススメドッグフードを2つご紹介します

ファインペッツ

ファインペッツは肉原料にサーモンが使われている上に、サーモンオイルも使用されています。ファインペッツは肉原料が全体の80％を占めています。また、消化吸収率が87％と高いのも特徴です。サーモンの良質な成分をしっかり摂取できます。

モグワン

モグワンには肉原料に鶏肉以外にサーモンが使用されています。また、そのサーモンも新鮮なカナダ産のものが使われています。そのため、質の良いサーモンオイルが摂取することが出来ます。また、モグワンは野菜や果物なども使用されており、幅広い栄養が摂取できるのが特徴です。管理人としては一番おススメしているドッグフードです。

まとめ

以上、サーモンオイルについて解説してきました。
サーモンオイルは油分としては非常に健康効果が高いのでうまく摂取したいところです。