コラム

現役ドッグトレーナーが語るドッグトレーナーとは?

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「ワンちゃんに携わる仕事がしたい」
ドッグトレーナーはそんな思いを持った人が目指す仕事の1つです。

ドッグトレーナーとは犬のしつけを行う仕事ですが、ペット社会が進むにつれて年々需要が高まっています。
しかし、ドッグトレーナーとして本格的に仕事していくにはなかなか大変な職業でもあります。

この記事では現役ドッグトレーナーとして実際に生計を立てて活動する管理人がドッグトレーナがどのような仕事か、どうすればなれるかについてに解説します。
また、ドッグトレーナーの実情についても詳しく解説します。

将来ドッグトレーナーを考えている人には是非、参考にしていただければと思います。

ドッグトレーナーとは

ドッグトレーナーとはまさに名前の通り、犬の訓練を行うのですが、主に家庭犬が人間社会の中で暮らしていく上で必要なトレーニング、しつけを行います。
オスワリやオテといったしつけより、おトイレを覚えさせたり、飼い主との散歩の際に横について一緒に歩く、といった訓練を行います。

なお、盲導犬や警察犬の訓練を行うのは訓練士です。

ドッグトレーナーは具体的になにをするのか?

では、実際にドッグトレーナーはどんなことをするのでしょうか。大きく分けて「子犬の社会化」「問題行動の矯正」の2つあります。

子犬の社会化

犬が人間社会、あるいは犬社会を生きていく中で必要な行動様式を身につけていくことです。例えば決められた場所でオシッコをすることや、飼い主や来訪者が来た時に吠えたり噛み付いたりするのをなくしたりします。そのほかに他の犬と慣れさせるためにパピーパーティーを行います。どちらかというと予防の観点で取り組みます。
なぜ、子犬の時期にやるかというと、子犬の時期が最も訓練しやすい時期だからです。

問題行動の矯正

子犬期に社会化がうまく獲得できなかった、あるいは何かしらの原因で無駄吠えや甘噛み、本気咬みなどの問題行動を起こす犬を矯正します。成犬になってしまうと行動が染み付いてしまっているので矯正が難しく、ここがドッグトレーナーの腕の見せ所になります。

ドッグトレーナーはどうやって生計を立てるか?食べていけるのか?

ドッグトレーナーを目指すにあたって将来どういった形でお金がもらえるようになるかについて把握すべきです。私も含め、多くの場合に以下の3つになります。

しつけ教室を開く

多くのドッグトレーナーが目指している先がプロのトレーナーとしてしつけ教室を開くことです。
店舗を構えて行う場合もありますが、まだ知名度もない状態なのであれば、出張型でしつけ教室を行うということもできます(実際に私もそうしていました)。
なお、出張型の場合には散歩代行やシッターなどと組み合わせておこなうこともあります。
実際に管理人は出張型のトレーナーとして活動していた時期があり、その際にはお散歩代行や旅行や出張中のシッターも行なっていました。そうした中でワンちゃんの相談を受けたり、問題を発見することがあり、アドバイスを行なっていました。

犬のようちえんやペットホテルで働く

犬のようちえんとかワンちゃんを日中に預かり、しつけなどを行う施設です。
しつけ教室とよく似ていますが、人間でいうところの幼稚園と同じで一度に複数のワンちゃんをしつける環境になっています。このような施設で職員として働くケースもあります。また、飼い主がお出かけする際などに預けるホテルでしつけも同時に行うところもあります。

ペット販売会社に就職して、販売犬のしつけを行う

現在、ペットを単に売るだけではなく、しつけもドッキングさせて販売するところが増えてきています。例えば、AHBという会社ではマナードッグと称して店舗で既にしつけがされている犬を販売しています。
https://www.ahb.jpn.com/specials/mannerdog
こういった店舗で働くことも可能です。

専門学校の学校の講師

犬の専門学校で講師になる道もあります。なお、この場合はある程度、経験や知識が必要となりますので簡単になれるというわけではありませんが、通っていた専門学校から講師の依頼が来る場合もあります。

ドッグトレーナーになるには?

では、ドッグトレーナーになるにはどうすればいいでしょうか?実はドッグトレーナーになるためには公的な国家資格などは必要としません。そのため、誰でもなれると言えばなれるのですが、やはり民間の認定資格を取得することが望ましいでしょう。
しかし、実は認定資格を設けているところはあちこちにあります。有名どころで言えば
・JAHA
・JKC
・JDTA
など多くあります。
また学ぶ方法としては専門学校に通う方法が一般的ですが通信講座でも資格が取れるようになっています。

現役ドッグトレーナーが語る!ドッグトレーナーの実情

それではここでドッグトレーナーの現状について説明いたします。

ドッグトレーナーで独立するのは大変

多くの人が夢見るドッグトレーナーとして独立することですが自身も、周りも見ててやはり難しいと思われます。
そのため、最初は従業員として働きながらトレーナーとしても活動するというのが現実的だと思います。
また、ドッグトレーナーはしつけだけではなく、

褒める or 罰

しつけで永遠の課題となっているのが「罰を使ったしつけ」か「褒めるしつけ」かの2大論争です。

実際にドッグトレーナーとして専門学校などで学ぶ場合にもこれらのスタンスが分かれており、未だ決着は見えません。

ここで詳しく論じるのは控えておきますが、人として、ドッグトレーナーとしてどうあるべきかのスタンスは自分で確立していかなければなりません。

飼い主とのコミュニケーションもとても重要

しつけはワンちゃんに行うだけと考えている人も多いですが、実は飼い主も学んでもらわなければならないことがあります。多いのはしつけの現場でトレーナーの前ではきちんとしているのに家に帰ると途端に問題行動を起こしてしまうというものです。出張型レッスンで実際に飼い主の自宅でしつけを行ってもこういったことはあります。

やはり、一番長く触れあっている飼い主がしつけに対して知識や意識を高くもってもらわないと根本的な解決は難しいです。そのため、飼い主とのコミュニケーションが重要になります。

やりがいが見いだせると楽しい

これまで、現役の立場からドッグトレーナーの大変さについて説明してきましたが、それでもやはり続けれいられるのはやはりやりがいがあるからです。しつけはコミュニケーションです。言葉を話すことが出来ない犬ですが、それだけにしつけを通してコミュニケーションが図れます。問題行動は悪意があるからではなく、犬が困っている、あるいは分かっていないからだけです。しつけによってワンちゃんが問題行動をしなくなったとき、飼い主とはもちろん、ワンちゃんも喜んでいるような気がします。

まとめ

ドッグトレーナーはその必要性は年々高くなってきている一方で生業としてやっていくにはまだまだハードルが高いのが現状です。また、確たる手法の確立もそこまで至っていません。とはいえ、やりがいのある仕事です。
ドッグトレーナーを目指している人には是非、この記事が参考にしてもらえればと思います。

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